「じゃ、よろしく」


「うん、行ってらっしゃい」


文化祭がスタートした。


光太くんは迎えに来た明日香と一緒に教室を出ていく。


今日は土曜日なので、他校の生徒や保護者が多く来校する。


私は入り口で呼び込みの係だった。


『駄菓子屋さんはこちら!どうぞ!』と書かれたプラカードを持って、「どうぞお入りくださ~い。懐かしい駄菓子を売ってま~す」と大声で呼び込みをした。


大智のいる隣りのクラスのカフェが気になり、チラチラと覗いてみるが、よく見えない。


「あれ?望月?久しぶり!」


他校の男子数人の中に知ってる顔があった。