別れ道での約束

「他の子となんて、付き合わないよ。咲良が好きだし、ずっと好きでいる」


そう言われても不安。


不安は消えない。


「あたしも大智のことずっと好きでいるよ。でも、繋がりがないと不安になるの」


「お互いに好きというのは繋がりにならない?」


「それは、それで繋がりになると思うけど、あたしは…大智の彼女に今なりたい…」


「咲良…」


私は大智の手を取った。


「夢が違うから別れることになるかもしれないのは、私にも分かるし、その時を覚悟する勇気を今はない。でも、今は出来るだけたくさん大智と一緒の時を過ごしたいの。あたしを彼女にしてくれませんか?」