別れ道での約束

それでも、大智は「本当に?」と目を輝かせていた。


「うん、本当に好きだよ」


もう一度…今度は感情を込めてちゃんと言う。


「ありがとう!じゃあさ、大人になったら付き合おうな」


大智は嬉しそうに微笑む。


「えっ?大人に…なったら?」


何で付き合うのがそんな先になるのか謎だ。


今すぐに付き合うのでは、いけないのだろうか?

お互い好きと確認しあったのに。


「うん…本当は今すぐにでも付き合いたい気持ちはあるのだけど…」


では、どうして?


私は大智の考えていることをちゃんと聞こうと思い、大智の正面に座り直した。