「何だよ、良い香りだぞ。シャンプーの香りなのかな~、ほんのり甘い香りで何ていうかな…さわやかというか、やっぱり甘いというか」


細かく説明し出した。


「もうやめて~!恥ずかしいから!やっぱり変態だー」


私は顔を赤くして、大智の言葉を止めて、近くにあったクッションは抱えて、顔をうずめた。


大智はニヤニヤする。


「咲良、かわいいな」


変態と言う私をかわいいと褒める大智は絶対におかしいと思う。


大智は立ち上がって、机の上にあった書きかけの絵を手に取った。


「きれいな色だね。咲良っぽい」


何をどう私っぽいと言うのだろう。