麦茶をゴクゴクと一気に飲んで、私を見る。


「な、なに?」


ジッと見られるとどうしていいか分からなくて、焦ってしまう。


「咲良の部屋が見たい」


「へっ?」


思わず間抜けな声を発してしまった。


「だめ?」


「ううん、いいけど…行く?」


私は部屋のある上を指差した。


「うん!」


大智は満面な笑顔で返事する。


私たちはそれぞれコップを持って、移動した。


「どうぞ」


リビングに入れるよりも緊張した。

変な物は置いてないはずだけど、急いで部屋を見回した。


大智も一歩足を踏み入れて、見回していた。


「あんまりあちこち見ないで。恥ずかしい」