とても自分でスタートする勇気なんて出ない私はお願いをした。


「はい、いきますよ~」の合図で、私は落ちた。


「きゃ~~~~~~!!」


ジャバーン…


怖かった~。


「咲良?大丈夫か?」


「大智~、怖かったよ~」


そばに来た大智に抱き付いてしまった。


「すげー叫び声で焦った…。咲良、こういうの苦手だった?置いていって悪かったな」


大智は私の頭を撫でた。


私はゆっくり頭を上げる。


赤い顔した大智の顔がすぐそこにあった。


やばい…こんな格好で抱き付くなんて!


自分のしてしまった大胆な行動にびっくりして、ガバッと体を離した


「あの、ごめんね」