大智に責任を感じて欲しくない。


光太くんにお礼を言って、家に帰り、私はまた部屋で丸くなる。


私だけの子どもなんだから、私が決めなければいけない。


小さな命は神様からの素敵な贈り物。

一緒に喜んでくれる人はいないけど、今お腹にいるのは確かな命。


なかなか決心が出来ない私は親に相談することにした。


どういう選択をしても、親の援助が必要になってしまうと思うから。


自分の意志を固めてから、夕食の支度をしているお母さんに声を掛けた。


「お母さん…」