別れ道での約束

「うん」


絵を描くことは今の私の生活の大部分を占めていて、その生活を幸せだと思うくらい満足している。


ただ、そこに大智がいたらもっと満足出来るし、もっと幸せだ。


「大智は仲の良い友だちいる?」


「友だち?うん。大学の友だちばかりだけど、同じ夢を持つ友だちばかりで、頼りになるヤツが多いよ」


沙希ちゃんのことも友だちというのかな。


「女の子の友だちもいたりする?」


遠回しに聞くことしか出来ない。

臆病になってしまう。