その夜、優しく抱く大智に何度もしがみついた。


やっぱり離れなくないと何度も何度も思ってしまい、強く強く抱きしめた。


離れていても大智がくれた温もりは決して忘れない。


朝、目覚めた時に横で眠る大智にそっと口づける。


「さ~くら、おはよっ」


すぐに目が開いた。


「もしかして、起きていた?」


「うん、咲良の寝顔を見てたから」


「ちょっと!恥ずかしい…」


見られていたなんて。

私は布団の中に潜り込んだ。


「恥ずかしがる咲良もまたかわいい」


大智まで潜ってきた。


「咲良、愛してるよ」


「あたしも」


布団の中で唇を重ねる。

幸せだった。