「これからは沙希のこと、無視するよ。あいつの気持ちを知ったたから…今までのようには出来ない」


「でも…無視するのは…よくないよね?」


「いいんだよ。俺は咲良を不安にさせたくないし。あいつが咲良に嫌な思いをさせたことは許せない」


大智は私のことを信じて大事にしてくれる。

そんな気持ちが嬉しい。

もしかして、私の話が嘘だと信じてくれなかったら、どうしようという不安もあった。


「大智、ありがとう」


「何だよ。いきなりお礼言われたら照れるって」


私の頭をグチャグチャに撫でる。


「わー、ひどい!グチャグチャになった」


「アハハ~」