沙希ちゃんは何度も諦めないと私を睨んで、帰って行った。


1人残された私は大智にメールをする。

あと10分で部活が終わる時間になる。


何だか疲れたから無性に会いたい。


ファーストフード店で待っていることを連絡した。


10分経ち、「今すぐ行く」と返事が来た。


本当にすぐ来たからビックリだ。

私はそのまま帰れるように店の前に立っていた。


「面談、長引いたの?」


私がまだ学校に近くにいることを不思議に思ったようだ。


「ううん、違うよ。さっきまで沙希ちゃんと話していたの」