別れ道での約束

あの絵は今コンテストに出品中だった。


「実はね、文化祭のときの絵を今コンテストに出しているの」


「マジ?すごい!あの絵はすごい良いと思っていたよ。賞が取れるといいな」


大智がなぜか興奮している。


このコンテストで何らかの賞が取れたら、受験に有利なので、密かに私も期待はしていた。


受験まであと一年。
すべては受験のために誰もがそんな感じである。


大智も週一回だった塾を週二回にしたという。

合格するために出来る限りのことをしたいと誰もが思う。


「そういえば、沙希が同じとこを受けるらしいんだ」