「はいはい。
 もう、早く帰ろ」



「そうだな」



「「………」」



しばらく沈黙が続く。



だって、何話せばいいかわかんないし。



「あのさ」



先に口を開いたのは、王子だった。



「ん?何?」



「お前今日の朝、ため息ついてただろ」



「何で知ってるの!?」