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その耳の奥に低く響く憎悪に満ちた声に、背筋が寒くなり身震いをした。

それは明らかに、兄が弟に対して口にする様な言葉ではなかった…


何度も同じ言葉を繰り返す兄に恐怖を感じながらも、そのまま寝たフリを通せる筈もなく、俺は素知らぬ顔で目を開けた。

兄は何事も無かったかの様に、「起きたのか?」と言って優しく笑った…



その場はそれで終わったのだが、退院して帰宅してからは敵意を剥き出しにした。

それは2学期を全休し、留年が確定した辺りから激しくなった。



俺は自分にとって、極当たり前に暮らしてきただけだ。


自分の為に勉強し、自分の為にスポーツをし、自分の為に生きてきた。

誰かに迷惑をかける訳でもなく、普通に生きていく事が誰かにとって罪ならば、俺は誰とも関わらずに生きていくしかない…


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