両親がそんな感じな訳だから、兄の態度はもっと酷かった。
元々全ての面で弟の俺に負けていた事に、ずっと劣等感を覚えていたのだろう。
ここぞとばかりに、俺に対して様々な嫌がらせをし、様々な事を悪口を言ってくる様になった…
最初は俺がまだ入院していた時、兄がたった一度だけ俺の様子を見に来た時の事だった。
まだ動く事も許されず毎日寝てばかりいた俺は、その日も当然の様に眠っていた。
不意に人の気配を感じ俺は目が覚めたが、妙に眩しくて目は閉じたままだった。
目を開けて誰が来ているのか確認しようと思ったが、耳元で呪文の様に繰り返される言葉に目を開ける事が出来なくなった…
「お前さえいなければ…
お前さえいなければ…
俺は十分優秀な人間なのに、お前がいるばかりに俺はいつも目立たない無能者扱いだ。
このまま長期入院して、留年してしまえば良いんだ。そうすれば俺に…」
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