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どうやらかなり親しい人物らしく、飾らずに話し続けていた。

そして、子供の話になり母親は兄の話を始めた。


相手は兄の事を知っている様子で、自分の子供と比較してお世辞を言っていた。
会話の内容から、話している相手は兄の同級生の母親だと推測出来た。



退屈な会話だったので寝転んで床に耳を当てている事も面倒になり、起き上がろうと手に力を入れた瞬間、唐突に話が嫌な方向に進んだ。

相手が俺の事を話題に上げたのだ。


俺の話題が出た瞬間、ほんの数秒前まで穏やかに話をしていた母親の口調が一変した――



俺が2階で盗み聞きしている事など、もちろん想像すらしていなかっただろう。

母親の怒気を含んだ声が、広いリビングに響いた…


「あの子はどうしようもないクズよ。高校で留年なんて、とても考えられないわ!!

人生には、勝ち組と負け組しかないの。あの子は、今の時点でもう負け組が決定している…

あの子の話をするだけで、私は恥ずかしくて情けなくて泣きたくなるのよ!!」


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