「あ、ごめんなさい…」
何となくその一言が原因で疎外感を覚えたが、クラスメイトも俺に話し掛け辛くなった様だった。
実際、入院していて10月にあった修学旅行も行っていないし、秋のクラスマッチにも参加していなかった。
特別な行事がある毎に団結してまとまったクラスマの中で、浮いた存在だったのは間違いなかった。
それに加えて、一緒に3年にならないという事を改めて知らされると、更に居場所がなくなってしまう…
あの事故で入院する前、俺は間違いなくクラスの中心にいて、このクラスを引っ張っている存在だった。
俺はあの頃と、何も変わっていなかった。俺は俺のままだった。
それなのに…
あのクラスに、俺の居場所は完全に無くなっていた。
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