翌年の1月――
最悪の年末年始を過ごした俺は、3学期が始まると同時に登校する事になった。
リハビリや筋トレの成果もあり、身体に関してはほぼ復調…
その頃には頭痛も治まり、精神的な事故の後遺症も無くなっていた。
俺は嬉しくて、いつも登校していた時間より30分以上早く学校に行くと、クラスメイトが教室に入って来るのを待った。
「おはよう!!」
「は、長谷川?」
ほぼ全員が驚きの表情を見せ、俺の方に集まって来た。
そして、皆が全く同じ質問をした…
「事故って駅前だったんでしょ?」
「どこが折れたんだ?」
「手術したの?」
俺はそれらの質問攻めを次々と答えながら、密かに思っていた。
"祐司と智香を失ったが、自分にはこんなに良いクラスメイトがいるから大丈夫だ!!"と。
.