その翌日、早々と祐司がやって来た。もう少し時間がかかると思っていた俺は、余りの早さに驚いた。
俺は祐司が部屋に入るなり、座る前から結果を聞こうと話し掛けた。
告白された側ではあったが、もう1年以上の付き合いだし、それなりに思い入れがあった。
いや逆にこの時には、俺の方が惚れ込んでいたという方が、適切な表現だ。
祐司は鞄を置いてゆっくり座ると、身を乗り出している俺の姿を見て吹き出した。
「まぁ落ち着けよ。
そんなにがっつかなくても、今から話してやるから」
俺はその言葉で急に恥ずかしくなり、祐司の正面に座った。
「で、どうだった?」
「あ、おう。
まぁ、俺は余り話した事もないから、そんなに詳しくは聞けなかったが…
やはり携帯電話は、親に取り上げられたらしい。
それで連絡したくても、連絡出来ない状態だと…」
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