ごめんなさい。


僕のせいでこんな事になってしまって、本当にごめんなさい。

カナの側にいるべきなのは、僕ではなくてこの大樹なんだ。


本当は大樹が側にいて、一緒に笑って一緒に泣いて…
ずっと一緒に生きていくべきなんだ。

僕はどんなに頑張っても、大樹の代わりにはなれやしない…



ああ…
僕は何て事をしてしまったのだろう。

ごめんなさい。



そう思っているとなぜか僕は、泣き疲れて眠ったカナの隣で意識が遠くなっていった…

慣れない生活で疲れたのか、それとももっと別の何かが――


僕の願いは、ただ1つだけだ。

カナと大樹が、元の生活を取り戻す事。2人の明るい笑顔を、もう一度見たい!!


ただ、それだけ…


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