ダイの側に行き、抱き上げると、その小さな身体は力無くグッタリとしていた。
俺はダイを抱き締めると、涙が溢れてきて止まらなくなった。
「ダイ…
こんな小さなお前に、無理な事をさせてしまったな。
ごめんなダイ…
足もこんなにしてしまって、本当にごめんな。
ダイ…
お前がいなかったら、お前がいなかったら俺は…
大切なものを全て失うところだった。
ありがとうな、ダイ――」
屋上はコンクリートの照り返しが強く、キラキラと眩しくて…
落ちた涙さえも、一瞬で吸い込んでいく。
「ダイ…」
カナが俺の後ろから、名前を呼びながら近付いてきた。
ダイの頭を撫でようとするカナの手は、もう少しのところで一瞬止まり、そこから動かなくなった…
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