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俺はカナに追い付き、振り返らせた事で半ば安心していた。

しかし――


「ダイ、どうやってここまで来たのか分からないけど…

ちょうど良かった。
なかなか、飛び下りる決断が出来なかったの…

ダイに会えて、決心出来た。
ありがとうダイ…」

そう言うと、カナは再び金網に背を向けて立った。



駄目だ…
仔犬のままだと、どうする事も出来ない。
ここまで来たのに、どうする事も出来ない!!

カナ…
カナ――!!




その時――


再びあの時に聞こえた声が、頭の中に響いた。

(だったら、元の身体に戻れば良い。
今の大樹なら、きっと立ち上がれる筈だよ。

今の大樹なら、必ずカナを止められる筈だ!!)


その瞬間、目の前が真っ暗になり何も見えなくなった…


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