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熱く焼けたアスファルトの上を、小さい身体で全速力で走り続ける――

心臓の鼓動が間断無く耳に響き、呼吸が苦しくて口を閉じる事も出来ない。


ごめんなダイ…
こんな小さな身体に、こんなに無理をさせて。


(いいよ、僕の事は気にしないでカナの元に急いで!!)

頭の中で、ダイの声が聞こえた気がした。


足の裏に激痛が走る。
仔犬の柔らかい足の裏は、熱いアスファルトを強く蹴り続けると切れてくる…

でも、今はそんな事を気にしていられない。



やがて、前方に病院の建物が見え始めた。


よし、もう少しだ!!

暑さと足の痛みで意識が朦朧としてきた。
心拍数も限界で、息が出来ずない…


もう少し、もう少しだけ頑張らないと。


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