考えろ…
カナはどこにいる?
俺がカナならば、一体どこに行く?
あ――!!
分かった!!
今日、1ヶ所だけ行っていない場所がある。
その時――
玄関のチャイムが鳴り、扉が開いた。
「大樹…
言われた通りに来たぞ。
おい、大樹…」
祐司は恐る恐る部屋の中を見渡しながら、俺の名前を呼んだ。
「わん!!」
俺は一声吠えると、祐司の所まで走って行き、ジーンズの裾に噛み付いてグイグイと引っ張った。
「お、お前はあの時の仔犬…
じゃあここは、佐倉さんのマンションか?
な、何だよお前…」
俺は更に力を込めてジーンズを引っ張ると、パソコンの前まで祐司を連れてきた。
こうすれば、カナと会話出来たんだ。今更分かっても――
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