祐司のアドレスは、簡単だったから今でも覚えている。

ただ、最後にメールを送信したのはあのクリスマスイブの前日だ。アドレスを変えていなければ良いが…


>祐司、俺だ大樹だ。もし受信したら、直ぐに返信してくれ!!


俺は祈る様な思いで祐司のアドレスを入力し、送信ボタンをクリックした。



俺はパソコン画面の前で、祐司からの返信を待った。

あの時以来他人と関わりを持たない様にしていた俺には、他に連絡出来る人もいなかった…




2分後――


パソコン画面に、メール受信を知らせが表示された。

宛先無しで返信されていない事を願いながら、直ぐにそのメールを開いた――


>大樹?
本当に大樹か?
さっき見舞いに行った時は眠ったままだったのに、意識が戻ったのか?
いや、何でメールが?


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