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「見付かったよ新居!!

ペット可だし、大樹の病院まで徒歩5分の場所。
良かった~!!」


カナはこんな状況に陥っても、俺の事を中心に考えていた様だった。

俺はカナの想いに胸がキュッと熱くなり、その後で激しく痛くなった…


頑なに他人を信じる事を止め、ひねくれてカナの事も放置する事が多かった俺を、こんなにも大切に思ってくれているなんて…


でも逆に、意識が戻る可能性もない俺を待っている事が苦しくて…

俺の事など放り投げて、前を向いて新しい人生を歩んで欲しいとも願った。


「ただね、私はまだ学生だから、正式に契約するには保証人が必要だって。

事情を説明して、母さんにでも来てもらう事にするかな?」

カナは俺を床に卸すと、電話の受話器を取り実家に電話をした。


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