もう早い事に父さんが入院してから2ヵ月くらい経った

まったく退院してくる気配はない

それでも俺は信じてサッカーを頑張っていた

『今日手術ですよお婆ーちゃん』

『そうだね、私は行きたくないよ……サナエさんあの人のそばにいてあげてください』

母さんとお婆ーちゃんは二人で俺らが学校に行ってる時に話していた

『はい…必ず良くなりますよ』

『そう祈ってるよ……』

母さんは病院に行くために支度を始めた

いつも通りタクシーに乗り込み向った

ずっと外を見ていて心ここにあらずと言った感じだ

病院につき父さんのとこより先に、医者のもとへ向った

『先生今日の手術お願いします』

『はい、全力を尽くします』

『退院してくれないと息子と約束守れないんです』

俺を訳にして父さんの退院を願った

誰よりも望んでいるのは母さんだから

そして父さんの病室に重い足取りで向った、どう接すればいいのか迷っていた

気付いたら目の前まで来ていた。だけど後一歩がでない

『このままじゃ駄目私がしっかりしないと』

両手で顔をバンッと叩いて気持ちを引き締めた

『来たわよ、お父さん調子はどうなの?』