「昨日は蓮くんがねっ!」  「ねぇ、美紅。」


「ん?」

「最近ずーっと蓮くんって人の話ばっかしてるけど。どこに住んでるの?」


「え?大分。」


「はぁ?大分??ここから超遠いじゃん!!」


「うん。そうだね。」


愛悠は深くため息をついた。


「何歳なの?」


「えーっと高校2年生」


「うちらより3歳上?!」


「うん。っていうかさっきから質問ばっかじゃん!お母さんみたいー」


私はヘラヘラと笑う。



「美紅。こわくないの?」


「なにが?」


「顔も知らない人にメアドなんか普通に教えちゃってさ。悪用されたらどうすんの?」


「蓮くんはそんな人じゃないよ!!」


つい怒鳴ってしまった。