私達は、今、車に揺られてる。 架鈴は、ぐったりしている。 指がピクリとも動かない。 「つきました!早く!」 今来たのは、一流病院。最先端技術が揃っている。 架鈴は、すぐに集中治療室に入って行った。 誰一人と入らしてくれない。 面会謝絶だ。 ずっと、みんな声を殺して泣いている。 未来は、架鈴と取った写真を見て、静かに涙を流していた。 翔太は、拳を強く握り、爪が食い込んで、血が出ていた。