「ここだ」


「…隣の部屋はお前なんだろ?」


「そうだ、気にしてくれてるのか、お兄さんは嬉しい。それと拓真な」


「何がお兄さんだよ」



口では悪態をつくが、正直俺はビックリしていた。


何たって……部屋がデカい。


デカい。デカすぎる。

ホテルかと思うくらいだ。