「おい、何ちゅー寝方してんねん」

呆れた声とデコピンが頭上から降ってきた。
それで気付いたが、私はどうやら二度寝をしてしまったらしい。

いつ寝たのか、いつ泣き止んだのかも記憶になく、顔を上げても軽くパニックになった。

「……ゼロ」

「なんや?」

「今何時?」

「昼ちゃうか、三時」

ニートみたいに寝過ぎた。
後悔が押し寄せてきて、目を瞑ると「おい、まだ寝るんか」と驚かれた。

そんなわけあるか。

重たいまぶたを上げると、ゼロはもう私の前にはおらず窓際にあるパソコンに向かっていた。

こうして見ていると本当にニートになった気分だ。
不思議と心に余裕が出来るのを感じた。