「おはよ、涼奈。」







あたしの耳元で透き通った声が響く。







「キャー!!!!」



再び上がった黄色い声。


でもそんなの眼中にない。


みるみるうちに赤くなるあたしの顔。


ゆっくり横を見るとそこには、さっきから騒がれている、学年一のイケメン倉元慧太がいた。


それもそのはず、あたしと慧太は正真正銘の彼氏と彼女なのだから!


学年、いや、学校一のイケメンと付き合ってるなんて、いまだに信じられない。