バレンタインデーのプレゼントには……?

――


時間がたつのは早いもので、今あたしは慧太の部屋にいる。


心臓の音が耳のすぐそばで聞こえる。


すごく緊張する……


慧太、怒らせちゃったらどうしよう……


なんともいえない気持ちが胸の奥でぐるぐる回る。


目の前の机にはたくさんのチョコレートが置いてある。


これだけの数の女の子の気持ちに、あたしのプレゼントは勝てるのだろうか。