バレンタインデーのプレゼントには……?

「わっ……!」


びっくりしたー……。


耳元で囁かないでよ。


そこにいたのはやっぱり慧太。


「み、耳に息吹きかけないでよ……。」


相変わらず女の子たちがたくさんいる。


だから今も、あの王子様スマイル。


ニコッと笑うと慧太は自分の席に戻っていった。


一週間前の朝も慧太は、周りに見えないように息を吹きかけてきた。


だからあの時も今みたいに真っ赤になったんだ。


なんか、あたしばっかりドキドキしてる……