リビングに緊張した空気が流れる。

「実は・・・・・・妊娠、したの」

誰も何も言わない。

「父親は・・・・・・夏樹くんなのか?」

お父さんの言葉にゆっくり頷く。

「そうか。なら安心だな」

「えっ?」

私はゆっくり瞬きした。

「産んでいいの?怒ってないの?」

「どうして怒るんだ?めでたいことじゃないか。なぁ母さん」

「えぇ」

絶対反対されると思ってた。

「だって、私まだ大学生だし、結婚してないし、相手夏樹だし・・・・」

「夏樹くんなら大歓迎だよ?」

「でも・・・」