「コップ1つしかないよ?」

ゆりのは?

そう尋ねるとゆりがはにかんだ。

「カフェインってよくないんでしょ?」

ゆりがおなかを撫でる。

「そっか、ゆりしばらく駅前のカフェオレ飲めないじゃん」

「あぁっ。・・・・でもいいの。この子のためならガマンできるもんね♪」

ニッコリ微笑んだゆりが、史上最強に可愛く思えた。

ゆりは、もう大丈夫。

ちゃんと、お母さんになれるよ。

あたしはホッと胸をなで下ろした。