「も~う!お姉ちゃん!!」



わざわざ私の部屋まで起こしに来てくれる鈴


…感謝。



「ん~…分かった~……」



こんなに可愛い妹の言うことは聞かないとな


渋々と起き上がる



「ほら!お姉ちゃん!しゃんとして!!」



毎日そんなこんなで登校している鈴と私



鈴も友達と行きたいだろうに…本当に面倒見のいい自慢の妹だな



「ね~…鈴~」



「ん?何?」



「私のことは放っといて先に行ってもいいんだよ~?」



「んー…でも、そしたらお姉ちゃん学校行かないし、放っとけないよ」



そう…私が高校1年生のときはほとんど学校に行かず出席数も危なかった


特に冬は布団から出られず親も呆れて何も言わなくなった



こうやって気にかけてくれるのは鈴だけ