「で…出てましたよ」



美怜ちゃんも鈴にびくつきながら答えている


その間ちらちらと私を見る




……言いたいことは分かってるよ


授業中は寝てたと言いたいんでしょー!



お願いだから言わないでー!!



「………」


私が懇願の眼差しで美怜ちゃんを見ると



美怜ちゃんは軽く頷き返してそれ以上は口を開かなかった



「まぁ…本当みたいだし……帰ろうか、お姉ちゃん♪」



鈴はやっと笑顔を見せてくれた

…ある程度感づいてたみたいだけど



こういうのも鈴の優しさなんだよね


こう…飴と鞭みたいな



だから鈴を憎めないんだよな~…