アタシは見てしまった。






コクっと頷き

悲しそうな顔をする一花が

すごく嬉しかった。




「あたしと一星は………」


付き合ってると言おうとした時


一星がすぐに口を開いた。




「オレと奈々は付き合ってる。」



頭を下げていた一花は

すぐに一星を見た。



もちろんあたしもびっくりして

一星を見つめた。




「………………そ……んな…………


関係がバレたから?!

お兄ちゃんとあたしとの関係が

バレたからでしょ!?


そうだと言って!!お兄ちゃん!!!」







初めて怒り狂った一花を見た。






少し胸が苦しくなったけど

それも少しの間だけで

すぐにおさまった。