もしかして一星は イジメられたあたしに同情して 手を握ったのかもしれない。 それでも、あたしは 今日、一星の方から握ってくれた この手だけは離したく無かった。 同情でも何だっていいから この温もりだけは、 ………………絶対に離したくなかったんだ。 …………………………ーーーなのに。 「お兄ちゃん……………?」 運悪く一花が現れた。