アタシは見てしまった。







「一星、もう大丈夫…………」



お互いの背中に回していた手を離した。



「奈々、次殴られたら

オレに絶対言って。」


「ううん。

あたしの戦いだもん。

自分でどうにかする。」



やられっぱなしじゃ気が済まない。

また殴ってきたら

あたしの意識が飛ぶまで戦ってやる。



そんな簡単に一星と

別れたくないと気持ちが伝わるまで…。




「奈々は昔から頑固だからな。

本当に無理な時は必ず言えよ。」


「…………………うん。」


一星はあたしの頭をいつもみたいに

クシャクシャにした。



それが懐かしくて

すごく嬉しかった。