アタシは見てしまった。




まだまだ止まらない暴行に

気絶しそうになった時……


資料室の扉が開いた。



あたしを殴った女の子達は

一斉にあたしから離れた。



























「やっぱりねー。

だから気をつけろって言ったのに。」



こんな重い空気の中

笑って入ってこれるのは

アイツだけだ…………。



「……………………光汰。」



「奈々、ちょっと我慢ね。」


そう言うとあたしの足に手を入れ

お姫様抱っこをしてくれたけど


全身が痛すぎて光汰の腕の中で

小さくうずくまった。