アタシは見てしまった。





「はーい、あたしやりますよ。」



手を挙げてあたしは

自ら立候補した。


女子達はあたしのことをまるで

救世主でも言うような目で見てきた。



「じゃあ女子の方は中森さんに。

男子は…………くじにす……」






「オレ、やります。」






あたしに続いて自ら手を挙げたのは

言うまでもなく一星だった。



「よし、じゃあ2人でよろしくね。」


山ちゃんがそう言うと

クラスのみんなが

一斉に拍手をした。