アタシは見てしまった。






女子のみんなはもちろん


作ってなかったんだろう。


あたしの分なんて…。






だから代わりに


一星が作ってくれたんだと思うと

嬉しすぎて涙が出た。





「~…………ぁりがとっ…ぉ」


泣いてるあたしに

一星はエプロンを差し出してきた。



「ここ!見て!

奈々だけ特別にひまわり作ったんだ。」




隠すように小さく刺繍で

縫われたひまわりはすごく下手くそだった。



……だけど、あたしには


世界一綺麗なひまわりだった。






「下手くそすぎー!


…………………うそ、ありがと………」





一星からエプロンを受け取ると

嬉しそうに一星は笑った。







これからずっと、


あたし絶対一星のこと嫌いになんてなれない。




嫌いになろうと思った途端


一星はあたしを好きにさせてしまうから。