アタシは見てしまった。






袋いっぱいに食べ物や飲み物雑誌などを

買ってきてくれていた。



「こんな食べれないよ…」


何故か家族とも喋りたくはなかったのに

光汰とは唯一普通に話せた。


というか、


光汰には見捨てられたくなかった。





「いや、奈々なら食べれるでしょ。」


ははっと笑いながら

袋から物を出している光汰の手を見て

あたしは光汰をベッドから抱きしめた。



「…………めん…ごめん、光汰」



「…は………?奈々のクセに……………」



光汰の手はわずかに震えてた。


「……………はぁーーー………


階段から落ちたって聞いて


正直ほんと焦ったよ。やばかった………」



光汰は項垂れるようにして


あたしをぎこちなく抱きしめ返した。