狼は何かに呟く紅ずきんがおかしいとは思いましたが、今はそれほど関係ないと思い、近づきました
「さぁ、紅ずきん。お前を食べてやろう」
そう言って紅ずきんの肩に手を置き、喉を噛もうとした時でした
突然紅ずきんの震えが止まり、笑い出したのです
狼は驚き、後ずさりしました
紅ずきんが顔をあげると、その顔が先ほどまでと違うことに狼は気づきました
黒かった瞳は血の様に赤く染まっていたのです
紅ずきんは笑いながら狼に聞きました
「うふふ…。ねぇ狼さん。あなたも、感じてる?」
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