いつから、晃のことを意識しだしたのかは分からない。 無意識の内に彼の後ろ姿を目が追っていた。 ありすの隣にはいつも晃が居たのです。 転校して来たばかりのありすの傍に…… それが当たり前になっていた。 そんな彼女が、鈍感な彼女が自分の気持ちに気付くなんて、容易なものではありません。 それでも、気付いたのです。 晃のことが好きだと。