そして、再び歩き出す。 声を張り上げながら。 ?「この子のお母さん、いらっしゃいませんかー!!!!!」 そうして、数歩歩くとありすの背後からヒールが地面に当たり鳴る音が聞こえてきた。 (あ………) ありすは咄嗟に建物の影に隠れると、少し顔を出して容疑者の方を見た。 すると、女の人が二人の前で立ち止まりました。 どうやら、子どもの母親のようです。 一言、二言話すと、子どもと母親は容疑者から離れていきました。