「ら……ん………」 眠っているありすの頬を涙が伝う。 そんなありすの顔を照らすように、カーテンの隙間から朝の光が降り注いでいます。 「―――……ん……」 むくりとありすが起き上がりました。 そのときにも、ありすの瞳からは涙が溢れ出しています。 「爛……爛……」 夢の中に居た彼は、ありすが小さな頃に約束を交わした相手だったのです。 ですが、彼にはもう二度と会うことは出来ないのだと、 ありすは心の奥底で悟ったのです。