「待って……!!!!!」 ありすは咄嗟に呼び止めます。 ですが、その声に反するように影はゆっくりと昇っていきます。 「お願い!!!行かないで!!!!!」 ありすは大きな声を荒げます。 ?「じゃあな。ありす」 しかし、影はとうとう消えてなくなってしまいました。 「いや……いやだよ………」 ありすはその場に崩れ落ち、影の消えていった場所を見上げます。 その瞳からは大きな雫がたくさん零れ落ちていきます。